うつ状態になっている人には、何を言えばよい?
女性がボーっとしていて、何にもできない状態になっていたら、いったいどういう言葉をかければよいのか?基本的にはこういう場合、何にもしないのが一番だろう。
というのも「うつ状態」になっていて、頭痛や吐き気、睡眠障害(不眠症)や胃潰瘍、という状態かも知れないからだ。
- ボーっとすることが多くなり、口数が少なくなる。
- 学校・会社・部活動では、休みがちになったり、不登校になる。
- 集中力がなくなり、運動神経や記憶力が低下し、勉強ができなくなる。
- 人の話を聞けなくなる。
- 「どうせ自分なんか価値の無い存在だ」と考えるようになるなど、自尊心が低下する。
だから静かにしている女性と接する場合は、細心の注意が必要だろう。
この「うつ」がどうやって起こるのかは不明だが、物質的には、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が通常レベルより低くなっていることが分かっている。
このセロトニンは、睡眠や体温調節を司り、ドーパミンやノルアドレナリンなどを調整して、精神を安定させる働きがある物質だ。
一方のノルアドレナリンは、「やる気」物質としても知られていて、十分な睡眠が取れていないと十分な量が作られない物質だ。
つまり脳や神経で働いている物質が足りなくなっているわけで、心の持ちようでどうにかなるものでもない。
豆乳でも飲んで、さっさと寝ろと言うしかない。
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タンパク質とリズミカルな運動が、セロトニンを増やす
「うつ」の原因は不明だが、「うつ」の状態になっている人には、セロトニンやノルアドレナリンと言った、脳内や神経で働く物質が不足している。
セロトニンは体温を調節し、寝たり起きたりという生体リズムをコントロールする物質だ。
セロトニンが不足していると睡眠不足になり、精神も不安定になると言う。
セロトニンの原料は、必須アミノ酸のトリプトファンで、牛乳やチーズ・ヨーグルトなどの乳製品、肉、豆乳や納豆、ナッツや白米やソバに多く含まれている。
このトリプトファンを含んだ食品を食べると、小腸でセロトニンが作られて、それが脳に運ばれて働く。
脳内でもセロトニンは合成されるのだが、男性は女性より5割も脳内セロトニンを産生する能力が高い。
逆に言うと、女性は男性の2/3しか合成できないということで、男性より女性の方が、ウツになりやすいと言える。
なので女性の場合、日頃から、トリプトファンを含む動物性タンパク食品をしっかり食べ、午前中に太陽の光を浴びて、体内時計を調整する。
また「体操」「散歩」「ジョギング」「ご飯を噛む」「ガムを噛む」「ヨガなどの呼吸法」などの「リズム運動」が、脳内のセロトニン濃度を上げることが分かっているので、こういうモノを日課に取り入れると良いという。