長い人生、いろいろあるよ
Life is a long and winding road.という言葉がある。
ライフ・イズ・ア・ロング・アンド・ワインディング・ロード直訳すると、「人生は、長く曲がりくねった道だ」という意味。
「長い人生、いろいろあるよ」ってことだ。
「にんげんだもの」に似たような言葉だが、目先の悲しみや苦しみも、一時の感情に過ぎない。
長い人生から見たら、大したことではない、…という風な言い方だね。
目の前の悲しみや苦しみに飲み込まれそうになっている人向けの言葉だな。
ただ、この一言だけだったら、気持ちを切り替えるのが難しいから、5年後・10年後・20年後の自分の理想をイメージしてもらう。
「10年後、あなたはどうなっていたい?」と、未来の自分に考えを向けさせる方法だ。
未来の時点から、今現在の状態を見る。
一種のメタ認知というヤツだが、多少は客観的に自分を見つめられる。
それ以外にできる方法は、うつ病などで使われる「プチ認知療法」というやつ。
自分の一挙一動を言葉にして、実況中継する方法で、自分の行動や思考を客観視することによって、自分が置かれた現状や環境が解決可能なものだと悟る方法だ。
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事実は同じでも、見方によって心は変わる
プチ認知療法というのは、心理学の認知療法や行動療法などからうつ病に使える方法をピックアップした療法だ。
認知(にんち)療法というのは、「世の中の見方(認知)を変えることによってモノの考え方を妥当なモノに変える」という方法。
たとえば、グラスにお酒が半分ある時に、ある人は「まだ半分ある」と考えるが、別の人は「もう半分しかない」と考える。
この話は有名だから聞いたことがあるだろうが、客観的な状況は同じでも、心の持ちようによってモノの見方は全然違ってしまう。
そしてこの認識が次の行動につながっていく。
たとえば「まだ半分ある」と思う人間は、そのままの状態でのんびりしているだろう。
まだ半分もあるんだから、何も新しいことをする必要はない。
一方、「もう半分しかない」と思う人間は、どうやって次のお酒を手に入れようとか、残りの半分のお酒をどうやって楽しむかと考え始める。
「もう半分しかない。
どうしよう?」というわけだ。
どちらの見方がよいかは、状況によって全然違うので、どちらがよいと言うことはできないが、そうやって片方はのんびりしているし、片方はあくせくし始める。
人間は、認知や認識によって、行動が変わってくるわけだ。
逆に、行動療法というのは、「行動を変更することによって、心の病を治す」という方法。
行動を変えることによって、新しい認識が生まれ、価値観が変わる。
価値観が変わると行動も変わるから、それによって心の病が軽減する。
どちらも様々な意見や方法があって、現在はまだ混沌としている分野であるが、メタ認知によって現在の自分の状況を客観視し、それを元に認識を新たにする方法がプチ認知療法と言うことらしい。
これについてはまた後で書く。